2020年に感謝している5つのこと

2020. 世界中の人々にとって忘れられない年。 数年後には子供の歴史の授業に出てくる年。 悲しさに溢れ、完璧と言うにはほど遠く、私たちが想像していたものとは違った年。 私たちにとって、前例のない挑戦の年であり、世界中の多くの人々に心痛と苦難を投げかけ続けた、

そんな年だったと思います。 同時に、前に踏み出す勇気を持ち、思い出を作り、できることを続けてきた1年でもありました。 苦難の1年の中でも、私生活や仕事の面で、2020年には感謝したいことが私にはたくさんあります。 もちろん、未だ大変な時期であることには違いません。今なお、世界中で多くの人々が新型コロナウイルス感染症に苦しみ、失業に追い込まれ、悲劇の中に生きている事実に敏感でありたいと思っています。私は毎年の終わりになると、「この1年への感謝すべきことは何か」を考えるようにしています。 このような1年だったからこそ、あえて私が2020年に感謝していることを言葉にしようと思いました。少しでも前を向いて生きるために。

これは私の2020年への感謝リストです。 （もしよろしかったら、皆さんの感謝リストもぜひ聞かせてくださいね!）

1. 次男のコウが生まれたこと

2020年の感謝リストの1つ目は、もちろん「3月10日にコウが家族に加わったこと」です。

2018年4月、長男のルカは14時間の陣痛の後、帝王切開手術によって生まれました。私のお腹から世界に出る前にウンチをすることを決めていました（この話はまた別の機会に)。 これは誰も教えてくれなかったことですが、帝王切開手術により生まれた赤ちゃんは肺に余分な水分が溜まった状態で生まれることが多く、それが解消されるまでに時間がかかります。 ルカの場合は大丈夫でしたが、コウの場合は出産後60時間は人工呼吸器によるサポートが必要でした。 生まれたばかりのコウにとって、心が痛むような時間だったでしょう。NICU（新生児集中治療管理室）のママさんたちは私たち家族にとって、スーパーヒーローです。 生まれたばかりのコウは保育器に入り、直接授乳できない3日間は、とても辛かったです。涙目にならずにはいられませんでした。

コウを出産した時、日本ではすでに新型コロナウイルス感染症が流行し始めていており、コウは北海道で最初の規制が始まった週に生まれました。 通院制限が始まり不安でしたが、コウの小さな肺は少しずつクリアになり、強くなり、100％元気になってくれました。 お医者さんが約束した通りになり、本当にホッとしました。コウと共に、予定通り1週間以内に帰宅することができました。

本当にいつもハッピーで、一番大きくて、とっても元気のいいコウの成長の一瞬一瞬が楽しくて仕方がありません。 とても大きくて、とても強くて。心配していたあの小さな、生まれたばかりの赤ちゃんとは対照的な元気溢れるベビーに。コウが元気いっぱいな赤ちゃんになってくれたことに感謝です。

本当に感謝です。

2.「家族にとって本当に大切なことは何か」と見つめ直したこと

2020年に旅行会社などの観光関連事業をやるということは、 「理想的ではない？」 もしくは「挑戦的？」 この状況はどう表現していいか分かりません。 春、夏、秋と予約のキャンセルが相次ぎ、経営者として大きな疑問を抱かずにはいられませんでした。そして、「私たち家族にとって本当に大切なものは何か」を深く考えなければなりませんでした。

正直に言うと、2017年の終わりから休むことなく時速110マイルで走り続けてきました。 さらなる成長、事業拡大のために、多くの仕事を引き受けていました。 正直、自分たちを相当追い込んでいました。そんな状況が一変。頑張って作り上げた仕事がなくなることに。しかし、この出来事がキッカケとなり、「私たち家族が生きていくためにはどのような働き方が持続可能なのか？」を考えることになりました。

観光関連事業を辞めてはいません。 今も続けています。 国内旅行はまだやっていますし、2021年に再開の可能性のある海外旅行にも期待をしたいです。 しかし、この感染症が流行る以前の状態に戻るとはまったく考えてはいません。 すでに私たちはいくつかの事業を畳み、 残った事業も部分的にスケールダウンし、事業の軸を変えることになりました。

私は「すべての物事には理由がある」と信じています。だから、次に起こることが何であれ、大きな計画を信じることは「私たちにとって正しいこと」であると信じて前に進んでいこうと思います。

私たちの軸であった観光関連事業がこのようになってしまったのはとても残念です。 しかし、それでも様々なに気づきを与えてくれたことに感謝しています。

3.Tots&Togsを始めたこと

これまでの観光事業が中断され、時間が増えたことで、他の情熱や興味のあることを追求することができるようになりました。 夫であるおーちゃん（俊介）は、以前からオンラインビジネスに興味があったのですが、なかなか時間がなく、行動に移すことができずにいました。私たち夫婦はルカが生まれてからは、自分たちのライフスタイル、価値観や予算に合った子供服やアクセサリーを探すことに夢中になっていました。 母親である私は、美的に魅かれる子供服が不足していることに気づきました。 ビーチに行ったり、キャンプに行ったり、アウトドアに行ける服。 でも、美しいだけではなく、その時に壊れたりしないような服が必要だと感じました。

私たち家族はここ数年、「自分たちの影響力」と「持続可能性（サステイナビリティ）」という観点から旅行をしてきました。 私は個人的に、4〜5年前にファストファッションをやめ、自分の洋服は古着屋さんだけで買うことに決めました。運営する旅行会社では使い捨てのプラスチックの使用を削減し、少しでも世界にポジティブな影響を残そうと心がけてきました。 私は、ファストファッション企業の利益のためにファストファッションに手を出すことはしたくありませんでした。

そこで始まったのがベビー・子供用品ブランドである「Tots & Togs」です。スローファッションのメーカーと協力して、私たちがなりたいと思うブランドになるために、日々メーカーとお客様とのコネクションを築いています。 その結果、私たち自身が胸を張り、誇りを持てる事業になりました。2021年には、より成長させ、さらに良いブランドにしていくことワクワクしています。 家族一団となり「理想の子供服ブランド」を作れるのは私たちの強みです。 現在は、私たちの友人も加わり、小さい（けれど素晴らしい）運営チームが持てました。

Tots&Togsをサポートしてくれて、商品をご購入していただき、ソーシャルメディアでも応援してくれるTots & Togsファミリーの皆様には本当に感謝しています。

4.定期的に家族でキャンプができたこと

家族でキャンプがたくさんできたことにも感謝です。観光業は夏が繁忙期で、必然的に家族の時間が減ってしまう時期でもありました。

仕事があって嬉しい反面、家族でキャンプができないのは残念でした。 しかし、今年は家族でキャンプを楽しむことができました。

平日はTots&Togsでたくさん働いて、 週末にキャンプへ。 月に2-3回、街を出て、自然の中に身を置きました。 キャンプ場所は海辺や森の中などです。 ときには友達や 同僚と一緒にキャンプもできました。 焚き火を囲んで深い 会話をしたり、 BBQをしながらたくさん笑ったり、 夜空に輝く星を眺めたり。 夫のおっちゃんはウイスキーで乾杯し、 私はマシュマロで乾杯。 大切な家族の思い出ができ、 息子たちはキャンプを体験してさらに好奇心旺盛な冒険家になりました。

家族キャンプが定期的にできたことに感謝です。

5.ダイニングテーブルが大きくなったこと

クリスマス前の週に引っ越すのは決してお勧めできませんが、それでも引っ越しをできたことに感謝しています。 オフィス、自宅そしてTots&Togsの在庫倉庫。3つのスペースが確保できる部屋を借りるべきか、別々にするべきかは最後まで悩みました。もしかしたらうまく行かないかもと思いました。 しかし、「私たちなら大丈夫」と信じて、自宅兼オフィス兼倉庫をひとつに。前のオフィスのキッチンは広かったのですが、使うことはあまりありませんでした。 今回はそのようなオフィス用のキッチンがないため、無駄なスペースを削減。代わりに、大きなファミリーキッチンを置くことに。キッチンの中心には大きなダイニングテーブルを設置。昼間はこのダイニングテーブルは仕事場になり（いまそのダイニングテーブルでコウを抱きながらこのブログを書いています）、朝晩は家族の食卓になります。

そういえば最近、私たち夫婦の結婚式のスケジュール表を見つけました。そこに載せた詩は、結婚する前に見つけたもので、「私たち大畑家にとっての理想の家」が書かれたものでした。 ちなみに、この詩を唄った詩人はTori Blueさん（@notesontheway）という方で、私はこの詩のオリジナルコピーを壁に飾っています。 ぜひここに紹介したいと思います。

もし私が唯一

関わるとしたら

彷徨っている

者たちにとって

私の人生

そのものが宿となって

まるで着古した

セーターのようになり

まるで焼きたてのパン

のような匂いになり

そして一つの

音になる

“君はこの場所に

求められている。

お帰り”

ただその言葉を貰うためだけに私たちは歩く旅人になる。

@notesontheway

そうしてできたのがこのスペースです。 Tots&Togsチームと友人たちがくつろげる場所。 いつもパン作りの匂いがする場所。 そして、誰もが歓迎され、誰もが求められている場所。

そして2021年にTots & Togsを更なる成長へ導いてくれる場所。

本当に感謝です。

今後も多くの苦難が引き続き続くと思いますが、感謝すべきこともたくさんあるでしょう。

愛を込めて

ピタ、おーちゃん、ルカ&コウ

2020年、Tots&Togsと一緒にこの旅を歩んでくれたことに感謝します。そして私たちのビジネスを支えてくれたことに感謝します。 私たちがこうして感謝の気持ちを伝えられるのは本当に皆様のおかげです。どんなことがあっても、自分たちの目指す方向へ進むことができますように。 2021年春夏コレクションを皆様と共有できるのが今から待ち遠しいです。<3 2021年も私たちTots&Togsをどうぞ宜しくお願いいたします。 <3